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作品概要及び、キャラクター紹介です。気の赴くままに更新しますが、作者の趣味で進んでいくのであまり期待しないでください。
まだ作品が序盤過ぎて、書ける設定がものすごく少ないです。

虞美人草の唄/ 我楽多箱T・U/ 月光華/ Dusty Ruin/ BROTHER/ 不思議屋/ リッチ・クーの物語/ 蜘蛛の巣/ ドロップ/





虞美人草の唄

 どこの世界かは分からないけれど、とりあえずファンタジーな世界の物語。世界観は和洋折衷で、竜田国は和色が強い。若者は洋服が多いが貴族や高齢者は和服を着ていることが多い。
 原作は部誌に載せた「桜紅葉の散る頃」。その頃は瀬能さんが主人公だったにも拘らず、「虞美人草の唄」になった瞬間に主役の座を奪った聖さん。これから彼らの進む道は、どの未来に繋がっているのだろう。
 暴力シーン・同性愛表現を含みます。


角倉聖(かどくらひじり)
 竜田軍大将で、人外の美人な(現段階で)21歳。身長189で、長髪はくすんだ茶色。竜田国の三家の一、角倉の末息子だが遊女の子。10のときに病を患った兄の代わりに引き取られた。瀬能さんに恋した模様。
 普段は飄々としていて、お人好しの感がある。女が好きだが、男も嫌いじゃない。『来るもの拒まず去るもの追わず(男女含む)』を地で行く色男。

筧吉野(かけいよしの)
 竜田軍副大将。身長180センチの現在20歳。怒ると怖いが、普段は笑顔が素敵な癒し系のお兄さん。なんだかんだ言って聖さんを心配しつつ自分が心配される人。

佐々部惣太(ささべそうた)
 竜田軍精鋭軍所属。身長165センチの仔犬君。現在17歳。聖さんの事が元虞美人よりも150%増しで好きな模様。鉄五郎と良いコンビ。単純で、でも時々とても鋭い事を言う。

西木鉄五郎(にしきてつごろう)
 竜田軍精鋭軍所属。身長164センチの仔犬君。現在14歳。元々隣国臼木に居たが、聖に拾われ軍に居ついた。惣太と良いコンビだが、まだ拾われて日が浅いので聖さんの事をよく理解できていないと思われる。

竜田瀬能(たつたせのう)
 新領主。現在17歳で、身長は168センチと小柄。どこか頼りなく見え、護ってあげたくなる。母を早くに亡くし、妹の柊が可愛くて仕様がないシスコン。他人に頼るのが苦手。

竜田柊(たつたひいらぎ)
 瀬能の妹。10歳の幼姫。甘えたな娘だが、顔は兄に良く似ている。兄が大好きで、国が大好きで、まだまだ子供。

角倉元信(かどくらもとのぶ)
 角倉の当主。54歳。領主の次に権力を持つ『総督』であり、聖さんの実父。権力が大好きだ。

角倉澄春(かどくらすみはる)
 聖の兄。29歳。角倉の次期当主だが、体が弱い。聖さんにきつく当たるが、それはしっかりして欲しいがため。ちゃんと聖さんの事を心配している。

小田原秋菜(おだわらあきな)
 竜田軍諜報軍団長。24歳の美丈夫。聖さんと吉野さんのいいお兄さん役かもしれない。家は下級貴族の分家で、出世頭。常に冷静で真面目。だがちゃんと気の抜き方も知っている人。

佐竹義和(さたけよしかず)
 竜田国にて法を司る法長官。35歳。聖さんの友人で喧嘩友達。なんだかんだと言いつつも聖さんを心配して吉野さんとは違う方法で慰めてくれるいいオッサン。

真坂光定(まさかみつさだ)
 竜田国で唯一領主と同等の発言力を持つ意見者。三家の一、真坂家の次期当主。35歳、173センチ。たぶん国で一番瀬能とこの国の事を考えている人。

高見皇里(たかみこうり)
 竜田軍筆頭軍医。身長179センチの現在27歳。聖さん・吉野さんを怒鳴りつけられるある意味最強の人。口癖は「馬鹿」。

葉山英子(はやまえいこ)
 前領主・瀬能の父の姉。他家に嫁いでなお権力を持つ女。息子を権力者にしたい、欲塗れの女。現在は謹慎処分で家に篭っている。

葉山カズ(はやまかず)
 瀬能の従兄。特に権力が欲しいとは思わないが、母親の言いなりになっている気弱な青年。

若垣雛生(わかがきひなき)
 聖の婚約者。以前は澄春の許婚だったが、聖が引き取られた際に聖の婚約者になった。しかし聖のことを毛嫌いしている。








我楽多箱T・U

 現代版「虞美人草の唄」。と言っても、キャラが被っているだけで特に同じ物はない。聖さんの中学時代から高校卒業までを描く予定。
 場所は竜田学園。幼等部から大学部までのエスカレーター式のマンモス学園。金持ち学校なので、周りは著名人の子息ばかり。高等部には寮がついている。中等部と高等部が同じ校舎を使っている。高等部は男女が別クラスになっており、各クラス35人でAからFまでのクラスと、一般クラスと呼ばれる庶民クラスがある。庶民クラスはGからNまで。
AB組は理系で、第2外国語の選択がAがフランス語、Bがドイツ語。CD組は文系で、Cがフランス語選択、Dがドイツ語選択。E組はスポーツ選択クラスで、将来スポーツ方面に進む生徒が多い。また、F組は芸術クラス。以下のキャラはUの出場キャラです。
 Uでは教師編。サザエさん方式で成長しません。舞台は聖さんが24歳の化学教師の竜田学園高等部。オムニバス形式に進んでいきます。
 Tでは、同性愛表現が入ります(予定)。


(我楽多箱T)
角倉聖(かどくらひじり)
 人外の美人。10歳で竜田学園に編入。バスケ部。荒んだ小等部時代を過し、現在は少し落ち着きを取り戻した模様。女の子のように繊細な顔つきだが、目の鋭さは変わらない。自分の弱さを自覚してみたりとEGOIST一感情・感覚では忙しく辛い奴。実は人見知りしてる。今のところは煙草も吸うしピアスも開いてる三股状態。

九条院龍巳(くじょういんたつみ)
 クラスメイトでチームメイト。聖さんに一番に興味を示し、今では一番心を開いている存在。九条院組の次期頭で、兄が大嫌い。聖の現在の生活に不満を持っているが、どこまで口を挟んでいいのか悩んでいる。

前原寿季(まえはらとしき)
 チームメイト。騒がしいのは昔から、一番聖に話を振るし構いに行く。もしかしたらこいつの明るさに救われている部分はあるかもしれない。レギュラー一のいじられキャラ。祖父が陶芸で人間国宝。

浜崎葵(はまさきあおい)
 チームメイト。爆弾発言多数の不思議っ子。常にボーっとしているが、一言一言がどぎつい。家は平安の昔から続く陰陽師の家系。

北畠晃(きたばたけあきら)
 チームメイト。小等部のときは聖のクラスメイトだった。銀行頭取の一人息子。発言は少ないが、常に冷静。たまに面白発言もする。

大沢海人(おおさわかいと)
 二年レギュラー。スポーツ一家大沢家の次男坊。聖のことを気にかけ、聖からもしかしたら最も信頼されているかもしれない。いつもふざけているが、たまに格好イイ事を言おうとする。美月のことが好き。

二宮庄司(にのみやしょうじ)
 二年レギュラー。大企業令息。海人と一緒にいつも馬鹿をやり聖をからかう先輩。五人の中で最も暗い雰囲気を嫌うからかもしれない。

宍原亮悟(ししはらりょうご)
 二年レギュラー。病気がちなお母さんタイプ。聖のことを最も心配し、気にかけ、世話を焼く。心配性。寛容で聖に安心感を与えるらしく、最も懐かれている。大企業の次男坊。

真土直治(まづちなおはる)
 二年レギュラーキャプテン。怖い笑顔のメガネ君。特に聖に思いいれはないくせに構ってしまう腹黒性格悪策士タイプ。でも実は心配している戦塵の谷に子供を突き落として心配している人。ヘルス系企業子息。

松林護(まつばやしまもる)
 二年レギュラー。一歩引いて聖に接している感があるが、実は誰よりも可愛がっている。聖はいい玩具のようだ。企業社長の妾の子。

湊舞依(みなとまい)
 バスケ部マネージャー。まだレギュラー陣の本性を知らないので、ちょっと聖にドキドキしてたりする。明るくて活発な女の子。レギュラー陣は恋愛対称ではなくお友達感覚。聖とも普通に接している。貿易会社社長の令嬢。

町谷美鈴(まちたにみすず)
 クラスメイト。聖の彼女の一人。独占欲が強い。でも聖に近づいたのは別に彼自身ではなく角倉の名が目当てだと専らの噂。

大石さくら(おおいしさくら)
 クラスメイト。聖の彼女の一人。茜の親友。長髪ウェーブのふわふわ娘。角倉傘下のホテル支配人の娘。

小野寺茜(おのでらあかね)
 クラスメイト。聖の彼女の一人。さくらの親友。ツインテールが可愛い。サッパリした性格をして、本気で聖の顔にほれ込んだ模様。電機メーカーの令嬢。

森誠(もりまこと)
 クラスメイト。九条院組抱えの料亭子息。龍巳の下僕。龍巳のことが大好きで、だから聖のことが気に食わない。

伊藤優一(いとうゆういち)
 クラスメイトで聖の下僕。角倉傘下の企業子息。角倉当主の覚えをよくしようと聖に近づいた所、奴の魅力に取り付かれた。

市町正(いちまちただし)
 担任。聖の心配をしたりクラスの心配をしたりと心配事がたえない。

酒井綾肴(さかいあやな)
 ビリヤードバー・Sodomの店長。聖の父親代わりの34歳。



(我楽多箱U)
角倉聖(かどくらひじり)
 人外の美人。24歳。竜田学園高等部にて化学教師でありバスケ部及び生徒会顧問。2年B組担任。現在の住まいは白金で、妻と娘と3人で住んでいる。いつも飄々としているのは虞美人と一緒。煙草の銘柄はコロコロ変わる。面白いものが好きなので、新商品にはとりあえず手を出してみる。土曜日は「パパの日」で娘の世話はパパがする日。

筧吉野(かけいよしの)
 ノンフレーム眼鏡の涼やかな美人。保健医及び剣道部顧問の23歳。ポジションは虞美人と変わらず、聖さんの親友。

荻原圭太(おぎわらけいた)
 高等部2年B組に籍を置くバスケ部部長。いつも聖先生の奇行に悩まされている感がある。口では文句を言いつつも、聖先生を尊敬していたりする。

前原一誠(まえはらいっせい)
 高等部2年B組に籍を置くバスケ部2年レギュラー。いつも問題の中心に居るが、持ち前の機転のよさで窮地に立つ事はあまりない。

工藤康平(くどうこうへい)
 高等部2年B組に籍を置くバスケ部2年レギュラー。問題を起こしても上手くトンズラするタイプ。何気に頭は良い。

福地智紀(ふくちとものり)
 高等部2年I組に籍を置くバスケ部2年レギュラー。超ネガティブ少年。なので良くいじられる。聖先生にはよくいらん恐怖を与えられている模様。

近林恭弥(ちかばやしきょうや)
 高等部2年E組に籍を置くバスケ部2年レギュラー。超ポジティブ少年。なのでうっとうしい。聖先生はよく無駄にからかっている模様。

神代夏芽(かみしろなつめ)
 高等部1年D組に籍を置き、聖先生が大好きな可愛い子。女の子に間違えられそうだが、ちゃんと男の子。煙草はマルボロ(赤)。
 『宮小路』という名家の出身だが、一族が惨殺されたった一人生き残った。目標は『宮小路』の復興。おともだちはいません。

手塚義久(てづかよしひさ)
 高等部3年D組に籍を置くバスケ部3年レギュラー。元部長で苦労性。貴人と仲良し。弟が小藤と同じクラス。

大沢貴人(おおさわたかと)
 高等部3年E組に籍を置くバスケ部3年レギュラー。スポーツの名門大沢家の末っ子で、上に兄が4人いる。お兄ちゃん達は大好きだが、一番義久が好き。

平塚響(ひらつかひびき)
 高等部3年A組に籍を置く生徒会長。基本苦労人なのは不知火姉弟と従兄同士だからだろうか。仕事中は眼鏡。静とは信頼で結ばれているので、恋人の美智は複雑。

小田静(おだしずか)
 高等部3年A組に籍を置く副会長。会長大好きなよき女房。校則第一で、校外に出ればいきなり無関心になる面も。将来の夢は平塚の顧問弁護士。やや美智に焼餅を焼いている感がある。

不知火命(しらぬいみこと)
 高等部2年C組に籍を置く生徒会の守護神・近衛の一人。別名は『不落の銀翼』。双子の姉。人生の基準は2人が楽しいかどうか。自分たちが一番大好きな素晴らしき自愛精神の持ち主。

不知火真沙(しらぬいまさ)
 高等部2年C組に籍を置く近衛の一人。双子の弟。最強のシスコン。何よりも命が大事で、それ以外はなにもいらない。辛らつな言葉を吐くが、それらの中心には全て命がいる。

松本絢子(まつもとあやこ)
 高等部2年C組に籍を置くテニス部副部長。圭太の彼女。長いポニーテールが可愛い。しっかりしているが、ちょっと抜けている点もある。

角倉千草(かどくらちぐさ)
 聖さんの妻。出来ちゃった結婚で聖さんと結婚。現在22歳。

角倉小藤(かどくらこふじ)
 聖さんの娘。6歳。竜田学園幼等部の年長組。パパが大好きで人見知りぎみ。

貝原昴(かいばらすばる)
 高等部2年B組に転入してきた転校生。

真坂光定(まさかみつさだ)
 竜田学園の理系総教諭。担当は物理。実は聖さんの従兄。

九条院龍巳(くじょういんたつみ)
 聖さんの親友。24歳。関東と取り仕切る極道・九条院組の跡取り。現在は兄の砂虎が組長。聖さんの言動にイライラしながらもつい付き合ってしまう。元バスケ部部長。

椎野葉(しいのよう)
 竜田学園生物教諭。聖と同期だが26歳。真面目で、竜田は大学から。いつも損な役回り。

中井裕(なかいゆう)
 高等部2年D組に籍を置く写真部副部長。聖先生が大好きで、思わず同人誌なんかを出しちゃった圭太の幼馴染。可愛い顔して裏ではけっこうやってます。









月光華

 土方歳三恋愛小説。橘紫苑はヒロインのはずだけれど、段々ヒーローと言ったほうが良いのではないだろうかと思えてきた男前。日本という国が激動に飲まれていた時代、その時代に飲み込まれていった男達がいた。その中に自ら飛び込んだ愚か者も、確かに存在する。
 愛だけでは生きられない。けれど、前だけを向いて生きられない。
 当たり前のように暴力シーンを含みます。


橘紫苑(たちばなしおん)
 試衛館道場に生まれて直ぐに拾われた娘。漆黒の髪は美しいが、『断髪』にて切り落としたので現在ボブ。愛刀は父から貰った「国宗」。淡白美人。長身痩躯。口が悪いが、女からもてる。言い換えれば男前。誰よりも誇り高くもしかしたら誰よりも強いかもしれない。総司の良き姉であり、好きなものは紫苑の花。
 歳三の恋人であるが、現在は常に対等である為に『恋人』ではなくなった。

土方歳三(ひじかたとしぞう)
 新撰組『鬼の』副長。イメージは群狼伝の土方さんだが、気が付けばヘタレとしか言いようがなくなった。愛刀は「和泉守兼定」。女癖が悪いが、結局の所紫苑の元に返ってくる模様。好みのタイプは紫苑と正反対の「小柄で可愛い娘」。もしかしたらこの人が一番女々しいかもしれない。

沖田総司(おきたそうじ)
 新撰組一番組組長。紫苑とは九歳差で、彼女の事を姉のように慕い「紫苑姉ぇ」と呼んでいる。たぶん彼女の実力を一番知っているのは総司。新撰組きっての使い手だが、子供っぽいところは隠せない。

永倉新八(ながくらしんぱち)
 新撰組二番組組長。紫苑の親友。剣もよく使う。飄々としていて、紫苑の実力を一番認めているのは新八だろう。視野が広く、善悪の区別をもっとも客観的に見ているような気がしてならない。

原田左之助(はらださのすけ)
 新撰組十番組組長。組のムードメーカー。槍をよく使い。性格からか一番可哀相な役どころ。脳味噌筋肉馬鹿。

藤堂平助(とうどうへいすけ)
 新撰組八番組組長。歳が若く、まだ考える事が青臭い。若いからか紫苑のいい玩具。遊ばれて本人も喜んでいる模様。でも、一番落ち着いているのはこいつかもしれない。

井上源三郎(いのうえげんざぶろう)
 新撰組六番組組長。剣術よりも家事を得意とし、昔から試衛館に居た為に紫苑の良き兄であり気が付いたら小姑と化していた。たぶん、一番紫苑の事を心配している。

近藤勇(こんどういさみ)
 新撰組局長。紫苑の親友であり、歳三の親友。紫苑とは家族同然なので、心配はするものの彼女自身を信頼しているので何も言わない。いいお父さんポジションかと思われる。

山南敬助(やまなみけいすけ)
 新撰組副長。紫苑さんの事は心配でしょうがないが特になんでもない。

芹沢鴨(せりざわかも)
 新撰組筆頭局長。紫苑さんは彼が心底嫌いです。迷惑な性格をしている為、紫苑さんは何度切れたか分からない。紫苑を物にしたいようだ。

雪(ゆき)
 江戸の紫苑の親友。紫苑とは正反対の柔らかい性格をしている。護ってあげたくなる娘。彼女のトコを一番理解しているのは実は彼女かもしれない。

お梅(おうめ)
 芹沢の女。紫苑さんとお友達になりました。守護を必要とする人なので、紫苑さんとは正反対といえるだろう。雪ともちがい守護欲を掻きたてるのではなく「護って」と自らいうタイプ。

千代雪(ちよゆき)
 紫苑が贔屓にしている芸妓。人を和ませる才能があり、紫苑を慕っている。実は両親を攘夷志士に殺され、その敵討ちのための情報を集める為に花街に落ちたらしい。

楠小十郎(くすのきこじゅうろう)
 元新撰組隊士。長州の間者。紫苑に殺された。幼い風貌をしているが、両親を殺された恨みで間者になった。

松永主計(まつながかずえ)
 元新撰組隊士。長州の間者。左之助に殺された?

山崎烝(やまざきすすむ)
 新撰組隊士、監察方。大阪出身。飄々として性格を表に出さない。彼がどこまで掴んでいるのかは誰も知らない。

島田魁(しまだかい)
 新撰組隊士、監察方。気は優しくて力持ち、紫苑にも懐いている。情に厚く、感情的になりやすい点が欠点だろうか。




Dusty Ruin

 第三次世界大戦が終了してから三年経った、陽火(ようか)三年旧暦三二〇五年。三年に続く戦争を終結させたのは、日本が秘密裏に開発した生物兵器だった。太陽のような光を走らせたそれはあっけなく大戦を終結へと導き、日本は世界を統一して新たな国家を作り上げた。神に支配されるその国の名を、大倭(やまと)。
 しかし大戦で失ったものは大きく、その大きさゆえに人々は未だ暴動を繰り返していた。それを制圧し平和な世界を作る為に軍は未だ解散されず、国の中枢を担っている。それが、大倭軍。六部隊に分かれている各部隊には上から紫、青、赤、黄、白、黒の部隊色と各部隊を象徴する獣が与えられる。大倭軍の住居も与えられている。
 護るべき大切なものとは、なんだろうか。
 暴力シーンが含まれる場合があります。


杭ノ瀬覚哉(くいのせかくや)
 第一部隊隊長。通称カグヤ。177センチ28歳。紫部隊の母親的存在で、面倒見がいい長男気質。でも意外にずぼら。料理が得意。真面目でストイックなタイプ。自慢は長い黒髪。煙草の銘柄はecho。あの悲しげな瞳の中で、彼は何を思っているのだろうか。

宮守筑紫(みやもりつくし)
 第一部隊エース。189センチ26歳。天然ボケな元気な兄貴体質。なんだかんだ言っていても、芯が強く正義感が強い。髪は紫に近い銀髪。紫は禁色であり恐れられてきたため、周りから禁忌の子として敬遠された。煙草の銘柄はJOKER。笑顔の裏に、彼は何を隠すのだろう。

若王子緋桜(わかおうじひざくら)
 第一部隊紅一点。159センチ23歳。通称サク。わがままで自分が好きな女の子。大戦前に権力を有した名家「若王子」の令嬢だったが大戦で一族は滅ぼされ、他国に献上品とされそうになったところを軍に拾われた。煙草は匂いがつくから嫌い。他との接触を拒む彼女の瞳には、何が映っているのだろう。

小川源五郎右衛門(おがわげんごろうざえもん)
 第一部隊の守護獣。絶滅したはずの日本狼。遺伝子から作られた科学技術の塊。通称小川さん。口うるさく、口調は年寄り染みている。人語を理解し、人語を話すなかなか賢い狼。瞳の色は部隊色の紫。主にサクの周りにいて守ってる。三人の保護者的位置にいるが、軽く鬱陶しい。毛並みは素晴らしく美しい純白なので、周りで煙草を吸うのを嫌がる。不老だが、怪我をすれば簡単に死ぬ。

井出元真白(いでもとましろ)
 大倭軍部長。170センチ28歳。大倭軍を統括する立場であり、若いながらも政治面でもその手腕を発揮している。笑顔は標準装備でユーモアに富んでいる。運動は苦手な理論家。一見良い人に見えるが、その裏では何かやっているのではないだろうか。その穏やかな笑顔の裏で、彼は何を狙っているのだろう。実はカグヤの従兄弟。

坂田淳子(さかたじゅんこ)
 第二部隊である青部隊隊長。カグヤに気があるようだ。黒髪ポニーテールで少しキツイ性格をしている。

桜井里美(さくらいさとみ)
 青部隊隊員。少女っぽい風貌でぽやっとみえるが、実は30歳。カグヤにイロイロと積極的にぶつかって行くが、成功した例はない。

速水英士(はやみえいし)
 第三部隊である赤部隊隊長。筑紫と仲良しで、陽気な性格。緋桜を構うのが好きなのはただ女が好きだから。

奥周一(おくしゅういち)
 赤部隊隊員。通称ボブ。黒人。陽気でだらしない隊長のお守りがいつも大変。カグヤが少し苦手。

関谷春則(せきやはるのり)
 テロ組織エントドッグのNo2。実質仕事をやっている兄貴的存在。生死不明。

井上直樹(いのうえなおき)
 テロ組織聖灯のリーダー。片腕がない。生死不明。








BROTHER

 双子学生青春恋愛物語。喧嘩したり恋に悩んだりする双子の成長物語。同じ成長をしたはずなのに、見た目は同じなのに、どうして考える事は違うんだろう。
 オムニバス形式で進みます。


相馬充(そうまみつ)
 双子の弟。テニス部エース。成績はそこそこ優秀だが、軽い性格をしている為教師受けは良くない。理系科目は得意だが文系科目が苦手なので、得意と苦手の差が激しい。友達は多く、外交的。現在、双子の兄との見分けのため髪を茶髪に染めている。優歌ちゃんが好き。素直なので馬鹿に見られがちだが、言いたいことはズバッというし、正論だ。

相馬律(そうまりつ)
 双子の兄。テニス部部長。成績は全般的に良くできる。真面目で優しい上にしっかりしているので教師受けはいい。友達も多く穏やかだが、話が進むにつれ変態臭くなっていってしまうのはどうしてだろう。幼馴染の千影が好き。兄貴風をよく吹かす。一見優しそうだが、腹の中では何を考えているか分からない。

垣之内優歌(かきのうちゆうか)
 テニス部マネージャー。誰にでも優しく、内向的な面もある。律の事が好きだが充に迫られて結構どうしようかと思っている。

浅井千影(あさいちかげ)
 相馬兄弟の一つ年上の幼馴染。現在予備校生。姉御肌で、バサバサ言い切る。自分の事には無頓着だが、他人のことは気にかける人生をそんするタイプ。充が好きだが、最近律にも迫られていてだいぶ困っている。

崎沼澄那(さきぬますみな)
 充のクラスメイトで友達。俗に言う不良。綺麗な顔した長身の男。喧嘩・煙草・女遊びと何でもありでクラスメイトに敬遠されているが、充とは仲良し。律は彼を良く思っていない。

明石竜之介(あかしりゅうのすけ)
 律のクラスメイトで友達。優等生。物腰が柔らかく親切だが、充は彼が苦手。よく律と勉強している。








不思議屋

 新宿区裏通りの錆びれたビルの1フロア。その店は存在する。望む者の願いを叶える『不思議屋』。要は何でも屋さん(本人談)。たった2人の青年が経営するこの店の向こうに潜む黒い影。彼らに魅せる黒い翼は、誰のものなのだろう。人を通して彼らが求めるものは、果たして未だ存在しうるのだろうか。
 オムニバス形式で進んでいきます。


南壱路(みなみいちろ)
 不思議屋店長。29歳性別男、性質はS。優し気な笑みを浮かべる右目に片眼鏡を掛けたお兄さん。甘い顔をして実はドS。あの完璧なまでの笑顔の下でたまに光る笑顔は、彼の過去を物語ってくれているのか、あれすらも仮面なのか。家事も運転も出来ない大雑把なO型男。

藤堂氷川(とうどうひかわ)
 不思議屋店員。29歳性別男、性質はM。仏頂面で長髪なツンデレ属性のお兄さん。淡々として怖い印象を受けるが、実は心優しいM属性の家庭的な青年。壱路とは幼馴染で行動を共にするが、店には反対らしい。A型なのか、几帳面で家事を一切こなす。煙草の銘柄はKENT。

三枝理穂(みえだりほ)
 12で肺を犯されて死んでしまった娘。幽霊となり現在は不思議屋に居候。氷川が発掘したフランス人形の中に入っているので動ける。








リッチ・クーの物語

 愉快な海賊物語。ダスト・ホーム号で巻き起こる珍事件だったり日常話だったり。現在の乗組員は100人前後だが、その男女比率は8:2くらい。本当にどうしようもない馬鹿どものゴミダメだけれど、それが素敵なホームです。
 基本的にオムニバス形式に進行します。また、時々暴力シーンが含まれる場合があります。


ジス・ロディカル
 ダスト・ホーム号のキャプテン。普段は冷静沈着でクールビューティーを気取っているが、本当はテンパるビビる怒鳴るとドコがクールなのかわからない。他の船に乗っていた頃「ジェシカ」と呼ばれて女装させられていたらしい。武器は長い棒の先に刃が着いているもの、つまりランス。瞳が左右で違う色をしている。
 171センチ26歳。好きなものは酒と肉。嫌いなものは煙草。極度の乳好き。

マリーローズ・ロディカル
 ダスト・ホーム号一の権力者。ジスの妻だが、尻に敷いている感バリバリ。ハキハキした性格で、冷たく見えるが実は優しい人。基本的にセクシーな格好をしていらっしゃり、武器は2挺拳銃。誰よりもまず喧嘩っ早く、この船を追いかけているものはジスではなくマリーローズが目的。ジスが独立する際についてきた爆乳の持ち主。リッチのことをリックと呼ぶ。美しいプラチナの髪と魅惑のボディが自慢。
 170センチ+ヒール5センチの28歳。好きなものは野菜と葉巻。嫌いなものは甘いもの。

リッチ・クー
 ダストホーム号の船員。マリーローズに拾われ海賊になった。マリーローズの事を母のように慕い、この世で最も尊いものは母親だと思っている。ジスのことも尊敬しているが、マリーローズ姐さんには叶わないと思っている。
 155センチ15歳。好きなものはプリン。嫌いなものは野菜。

ダニー・ミルトン
 ダストホーム号の副船長。ヒゲの素敵なオジサマで、モテモテ。世界中に現地妻がいる。いつも飄々としていて、もしかしたらジスよりも頼りになるかもしれない。みんなに好かれ、マリーローズと仲が良い。武器は火力大の改造ライターだが、肉弾戦がお好き。曰く、男は体が武器だそうです。ジスが独立した時に楽しそうだからとついてきた人。
 188センチ36歳。銀髪赤目のつかみ所のない人。好きなものは女、酒、煙草。嫌いなものは汚いもの。

ジャスパー・ロウ
 ダストホーム号コック長。いつも顔色が悪い。パニック体質で、よくダニーに遊ばれている。

ヘイジョ・レティ
 ダストホーム号武器職人。天然パーマ。武器以外にもルアーからアクセサリー、衣服に至るまで器用に作る。








蜘蛛の巣

 一人の男が、旅をしている。名も記憶も全て置き去りにして、買えるところを捜している男が。逃げられない過去がある。そんな男が濁った空の下、出逢った少年。彼らは出逢ってしまった、運命のように。共に旅をする。過去を償うために。過去から、逃げる為に。
 オムニバス形式に進みます。


紫翠(しすい)
 還る場所を探して旅をしていた青年。過去を忘れようとしていた。基本的に自分の事には無頓着だが、明を拾って何か心境の変化はあったのだろうか。

明(めい)
 施設から逃れてきた少年。紫翠に拾われ、名を貰った。天真爛漫なのは外の世界を知らないからだろうか。明の名の由来は「明日を照らして」です。紫翠さんの大切な人の名前らしい。








ドロップ

 最近流行りの大衆小説に便乗して、携帯小説みたいなドロドロの恋愛小説。独り暮らしをしていた青年のもとに、「家族」が転がり込んでくる話。すべてがどうでも良くなって、けれど心を残すことは何よりも怖かった。手にするものの大きさは、失うものよりも大きいだろうか。


高橋克利(たかはらかつとし)
 21歳の現役大学3年生。4つの時に母と死別し、以降父子家庭で育つ。大学入学と同時に父が地方転勤になったために独り暮らしを始めた。顔は良いので女性に不便したことはないけれど、特に拘りはない。ノリは良いけれどどこか一歩引いたところで傍観しているクールな青年。煙草はセブンスター。176cm、法学部所属。サークルはボーリング研究会という名の飲みサー。

高橋恵(たかはしめぐみ)
 16歳の現役女子高2年生。克利の父と恵の母が再婚した為克利の妹になった。帰ってこない克利を迎えに行ったりライターを奪ったりと子供っぽい一面を持ち合わせている。そこが克利にはイラッとくるようだ。快活な子。159cm、テニス部所属。

坂口アズミ(さかぐちあずみ)
 克利の元彼女。未だに克利が好きで迫っている。比較的金は持っている一人暮らしのお嬢さん。克利が初めての男だったりする。法学部所属、160cm。やや狂気的なところがあり、浮気性の克利の浮気相手にさんざんひどいことをしてきた。

江川ひかり(えかわひかり)
 克利のセフレ。さっぱりした性格の姉御肌。克利とはいいコンビ。お互いに寄り掛かり、着かず離れずのいい距離を保つ。21才。法学部所属、163cm。同サークル。

立川基樹(たちかわもとき)
 克利の友達。同サークル。騒がしいお祭隊長。現在彼女なし。法学部所属の21歳、180cm。

下山奈央(しもやまなお)
 克利の新しい彼女。同サークルの2年。19歳。法学部所属。ぽやっとしていて初めての彼氏。大人しく、内向的な性格。親元に住んでいるので、時間の融通が利き辛い。